定例記者会見
2007年 09月 25日
豪雨の被害が最もひどかった北秋田市の阿仁川周辺では、「森吉ダムの放流が被害を大きくしたのではないか」という声があることについて、知事は「ダムの能力の限界に来たことで放流している。流入量を放流しており、問題はない」と答えていました。県河川課のデータで確認してほしいとも述べていましたが、台風や秋雨前線が活発になるこの時期に、「一昼夜の雨で満杯になってしまう」とは、治水能力からみて適切な管理が行なわれていたのか、検証してみる必要がありそうです。また、ダムの下流にある集落の安全を確保するために、ダムの規模に見合った河川の整備が行なわれていたかも課題です。米代川流域の浸水被害と違って、阿仁川沿いの被害が短時間で拡大し破壊力も凄まじいだけに、今後はさらに詳しい調査をするべきだと思います。
知事の二つの政治団体がそれぞれ100万円、合わせて200万円の献金を受けていたことについての主な質疑は次の通りでした――――
記者 「200万円は個人献金という認識ですか」
知事 「疑問を抱かせる貰い方だ。法的には問題ないが良くないことなので、県民に誠に申し わけない。個人献金であるという形でいただいていることは事実です。陣中見舞いとして持ってきてくれたのですから」
記者 「秋田に縁もゆかりも無く、知事と面識も無い人が選挙の10日前に200万円もの大金 を献金する理由はどこにあると思うか」
知事 「私も疑問を抱きます。何か意図があったのかわかりません」
記者 「(選挙の)前年に、横手清陵学院で知事が社長だった(建設)会社とJVを組んで、工 事に入っているが」
知事 「JVのことは(報道された)翌日に知った。特別なことは無い、(ただの偶然ですか?と の声あり)はい、相手の意思がわかりません」
確か、横手清陵学院の建設工事(A区、工事費約18億円)でこのゼネコンなどが参加したJVは、電気や機械設備工事を除く建築工事を受注しています。工事の請負額からして(県議会に提案されていたかも知れませんし)建設工事に詳しい知事が、ゼネコンのことやJVのことも知らなかったとは不思議です。秋田中央地下道路でも知事の知らないところで地盤沈下の補償問題が進んでいましたし、最近は「私は知らない」という発言が目立つように思います。
by shouichiro_sato | 2007-09-25 21:16 | 秋田県 | Comments(0)