悲惨な水害現場
2007年 09月 20日
二ツ井町の中心部は特殊堤防があったおかげで難を逃れていましたが、米代川から逆流したと思われる水が滞留し、「水害など予想していなかった」場所で床上まで水が来てしまい、後片付けに追われている友人宅。きみまち坂近くの小繋集落では、宿泊施設のある総合宴会場が泥まみれになっており、倒壊した建物が無残でした。
二ツ井から合川に通じる県道沿いの増沢地区や木戸石地区では、各家庭で家財道具や電化製品、畳などを搬出する作業に追われており、皆さん疲れきった様子です。水田や畑にも大量の土砂が流れ込んでいたり、泥をかぶって白くなっているところもあり、収穫が見込めない場所も確認できました。氾濫した濁流は堤防を壊し、舗装道路さえも削る勢いだったようで、道路脇に設置された防風雪柵の基礎が流されている現場もありました。
被害は県中央部から北部にかけて全域に及んでおり、自宅に戻れず避難所生活をしている人たちや、家財道具を失って生活不安を訴える人など被災状況はさまざまですが、一刻も早く立ち直ることが出来るように、市町村や県、国の対策を充実してもらいたいものです。そのためにも、被害状況の把握に万全を期し、被災者の求める対応策を速急に進める必要があります。市や県は9月議会開会中と重なったことと、来週に開幕する秋田わか杉国体の準備で忙しい時期でしょうが、災害復旧対策は県民の生命と財産に関わることであり、今こそ全職員の力を結集して頑張っていただきたいと思います。
被災地のきょうの状況です。
by shouichiro_sato | 2007-09-20 20:52 | 秋田県 | Comments(0)