自民党・総裁選、告示

　安倍首相の辞意表明をうけて１４日、自民党の総裁選挙が告示されました。臨時国会が始まってから突然の退陣という異常事態だけに、政治の空白をつくらないための速急な対応が必要です。今夜までに福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長が立候補を表明し、一騎打ちの構図が確定しました。
　お二人は夕方からテレビの番組に相次いで出演。「正式な立候補表明はまだしていない」とする福田氏は冷静に、しかも慎重な言い回しで難局に立ち向かう決意を示しておりました。　
　
　一方の麻生氏は、思いがけない反麻生包囲網に戸惑いながらも、「逃げる訳にはいかない」悲壮感もあり、参院選で惨敗した安倍首相の続投を支持した連帯責任を背負うことになっています。地方の支持や国民の人気に期待する戦略のようですが、２３日の投開票に向けて自民党の国会議員と地方組織代表（各都道府県から３人）による駆け引きが続くことでしょう。

　総裁選の攻防が国民の信頼を取り戻すきっかけとなって、自民離れが顕著な世論の流れを引き寄せることが出来るのか。それとも、さらに国民の不信を招くことになるのかわかりません。次期総裁候補となったお二人がこれからどんな発言をするのか、注目されます。
　
　（写真・今夜のテレビ朝日「ニュースステーション」に出演した麻生氏と福田氏）