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闇の職業安定所?

 ニートが増え、就職事情にも都市と地方の格差が顕著な昨今とはいえ、とんでもない「職業安定所」があったものです。愛知県名古屋市で犯罪仲間を募る携帯電話サイト「闇の職業安定所」で知り合った男3人が、全く面識の無い女性を拉致して殺害し、現金などを奪って遺体を岐阜県の山林に遺棄した事件には、驚愕してしまいました。被害者の恐怖や苦しみ、無念さを思うと、身勝手な犯人の男達には強い怒りと憤りを感じます。

 新聞報道によれば、闇の職業安定所はさまざまな非合法の仕事などを紹介しており、誰にでもアクセスできるとか。「違法行為は固く禁止」という断り書きとは裏腹に、知り合った人が犯罪に手を染めるケースが全国各地で相次いでいる模様です。便利な情報化社会の一方で、とんでもないネットワークが作られているものです。自殺者を募るサイトもそうですが、社会や家族から孤立している人たちの心の闇に入り込み、取り返しのつかない事件に発展するケースが多過ぎます。

 警視庁の現職警察官がストーカー行為をし、相手の女性を拳銃で射殺して自分も自殺したとされる東京の事件。両親が医者の山口県の高校1年生が、祖父母を殺傷して秋葉原で逮捕された事件。暴力団同士の幹部殺害事件など、新聞紙上から凶悪事件のニュースが消えることはありません。市民を守るべき公人が事件を起こしたり、兄妹や家族が被害者になる尊属殺人が頻発したり、「安全な国・日本」の今までの常識では考えられない出来事ばかりです。

 こうしたそれぞれの事件の背景や要因を分析し、何故にこのような悲惨な出来事が続いているのか検証する必要があります。「経済成長を維持する」「年金制度を万全なものにする」ことも重要ですが、現実に起きているこれらの社会問題にも真正面から取り組み、社会の犠牲者が出ない国にしていくことも忘れてはなりません。

 安倍改造内閣が今夜、発足しました。国民生活に身近な課題をどうやって解決していくのか。その政策実行力を国民は厳しく見つめています。

by shouichiro_sato | 2007-08-27 21:37 | 社会・話題 | Comments(0)  

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