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間一髪

 20日、沖縄・那覇空港で発生した中華航空機炎上事故は、国際線の駐機スポットに入った同機のエンジンから、燃料が漏れていることを発見した地上整備士の適切な判断で乗客・乗員の全員が緊急脱出し、最悪の事態は免れました。昼前からの臨時ニュースを見ていた私は、燃え上がる炎と黒煙、無残に横たわるボーイング737-800型機の生中継映像を見ながら、全員が無事に脱出できたことを信じられませんでした。本当に「無事でよかった」と思います。

 私は3年前、アメリカ・オレゴン州のポートランド空港で、帰国のために搭乗した飛行機のエンジン付近から「煙」(のようなもの)がでて、出発間際に待合ロビーに戻ったことがあります。ミネソタ州で行なわれた日本文化の交流事業に参加した「西馬音内盆踊り」の一行30名が、楽しかった全日程を終えて帰る間際の出来事でした。後部座席にいた私達はシートベルトをつけてから、「エアコンは効いているの?、暑いなあ」「ねえ、ガソリンのような臭いがしない?」などと話していたら、窓の外を見ると「チョッと、あれは煙じゃない?」との声。そのうちに機内アナウンスがあり、「全員、飛行機から降りてください」(英語のアナウンスでしたが、これだけはすぐ理解できました)。

 結局、機体を交換して出発するまでの5時間あまり、空港で待機する羽目になってしまいました。当初の計画では成田空港到着後に羽田からの最終便で秋田に帰る予定でしたが、乗り継ぎができずに成田に一泊。一日遅れで町に帰ってきたのです。

 そのミネソタ州では先日、州都の中心を流れるミシシッピー川にかかる高速道路の橋が崩落しています。先日行なわれた西馬音内盆踊りの期間中、一緒に同州を訪問した保存会の皆さんとは「あの橋を渡ったよね」と、思わず顔を見合わせてしまいました。それにしても、何処にどんなアクシデントがあるかわかりません。事故も災害も、生死を分けるのは「間一髪」の冷静な判断ですから、肝に銘じておきたいものです。

by shouichiro_sato | 2007-08-21 22:48 | 社会・話題 | Comments(0)  

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