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土崎空襲

 午後のひと時、車の中でABSラジオのスイッチを入れると、土崎空襲についてのお話がありました。丹内デレクターのインタビューに「土崎港被爆市民会議」会長の高橋茂さんが、空襲の悲惨な状況や平和の尊さを訴えていて、聴き入ってしまいました。

 昭和20年8月14日夜10時27分、アメリカ軍のB29が秋田市の土崎に来襲し、日石製油所などを爆撃。約4時間の爆撃で、50㌔爆弾と100㌔爆弾が1万2千発も投下されたとか。ラジオからは製油所のタンクを破壊した、爆弾の破片の金属音も紹介されました。この爆撃では市民など250人もの人が即死、多くの負傷者も出ています。「終戦前夜に何故こうした爆撃があったのか」、高橋さんは当時の国の指導者達の国民の命を軽視した姿勢に強い怒りをぶつけておりました。

 土崎空襲のことは亡き父からもよく聞かされました。父はその時(兵隊の一員として)秋田市の金照寺山にいて、夜空を真っ赤に焦がす土崎の街を見ていたそうですから、ラジオを聴きながらその光景を想像してしまいました。

 原子爆弾が投下された広島、長崎の悲劇はもとより、沖縄をはじめ全国に残る悲惨な戦争の歴史を風化させてはなりません。高橋さんたちは「土崎空襲の様子を常時展示でき、戦争と平和、命の尊さを語り続けることができる場所を設置したい」と言っていましたが、是非とも実現してほしいものです。

 あすは62回目の終戦記念日です。
 

by shouichiro_sato | 2007-08-14 23:58 | 社会・話題 | Comments(0)  

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