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自民大敗、責任は?

 参議院議員選挙の開票速報が続いています。午後11時30分現在、自民党は40議席を割り込む歴史的大敗が確実になり、厳しい国民の審判が下されました。それでも安倍首相は、「改革を実行していくことが私の使命だ。私たちの基本的な政策は間違っていないし、一日も早く実行し信頼回復に努めたい」と続投を表明しました。しかし、これからの国会運営が順調に行くのか?。早くも民主党の菅・代表代行は、国民に信頼されていない安倍首相は退陣すべきだと発言しています。

 大勢が判明した今、NHKテレビでは各政党の代表がインタビューに答えていますが、安倍首相の発言は今もって不透明です。反省すると言うものの、内閣改造などについては時期も含めて曖昧な表現でした。これだけの大敗でありながら、その原因についての受け止め方が中途半端な気がしてなりません。「年金」や「政治とカネ」などの問題についての国民の不信は払拭されませんでしたし、特に選挙戦が始まってからも閣僚の失言や失態が多すぎました。

 いずれにしろ、安倍首相が続投しても「茨の道」になることは確実です。衆議院では3分の2以上の圧倒的な議席をもつ与党でも、重要法案が参議院で常に修正・否決されるようでは、衆議院の解散、総選挙を求める国民の声は大きくなることが必至でしょう。

 安倍首相が内閣改造や党役員の人事刷新を断行し、党の再建を果たせるのか。衆院の多数の力を背景に、強引に進めてきた改革が地方や農村を疲弊させてきた現実をどう軌道修正して政策運営にあたるのか、今後の動向が注目されます。

by shouichiro_sato | 2007-07-29 23:57 | 国政・時事 | Comments(0)  

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