田中英夫さん
2007年 07月 28日
今から39年前の昭和43年、ABS秋田放送では成田實記者と田中カメラマンを南米に派遣し、秋田県から移住した皆さんの生活や南米の様子を紹介する報道特別番組を制作しています。70日を越える長期出張で撮影されたフィルムから、30分番組が3本、45分番組が1本放送されました。まだABSテレビは白黒放送時代でも、撮影はカラーフィルムで行なわれ、番組は特別にカラー放送されたといいますから、相当の意気込みだったに違いありません。
田中さんはその取材を通して南米のファンになり、遠く離れた故郷との橋渡し役になろうと自宅を同会の事務所に提供し、自ら事務局長を引き受けて「本を贈る活動」や南米からの研修生との交流事業、南米訪問事業などに尽力されてこられました。
偲ぶ会では特別番組のDVDも放映され、参加した会員の皆さんは見覚えのある人を画面に見つけては、「あ!○○さんだ」と声を出して懐かしんでおりました。昭和43年といえば私はまだ高校1年生ですから、そうした番組があったこと自体を知りませんでしたが、そうしたきっかけで秋田南米交流会が発展してきたことに、改めて驚いた次第です。 (遺影は田中さんが最も好きだったという写真。成田さんが南米で撮影したものです)
臨時総会では、今年9月に秋田わか杉国体に合わせて南米から来日する訪問団の歓迎行事に参画すること。副会長の成田實さんに事務局長として難儀をかけることも決まりました。天上の田中さんも、さぞかしホッとしていることでしょう。
田中英夫さん、誠にありがとうございました。
by shouichiro_sato | 2007-07-28 23:44 | 今日の出来事 | Comments(0)