えっ!「2㌔入りで2500円以上」
2007年 06月 25日
「中国へコメ輸出、第1便が出港」の見出しで、約4年ぶりに再開された日本から中国へのコメ輸出の第1便が24日午後、横浜港から中国の上海などに向けて出港したことを伝えています。中国へのコメ輸出のことは、先の日中首脳会談で合意されたと知っていましたので、「いよいよ始まったか」という程度の気持で読んでいたのですが、販売予定価格を見て仰天しました。
今回輸出されたのは、新潟県産コシヒカリと宮城県産ひとめぼれで計24㌧。今週中には現地に到着し、7月中に上海と北京の高級スーパーの店頭に並ぶとか。その価格はなんと、2㌔入りで2500円以上。中国産の10倍以上で、現地の富裕層向けに販売されるといいます。(間違い?ではないでしょうね、魁さん)
この販売価格は日本国内と比較しても驚きです。例えば、(インターネットで検索してみると)秋田を代表する大潟村産の「あきたこまち」無洗米は2㌔で1280円。新潟県魚沼産のコシヒカリは2㌔で1,680円。中国での価格はこれらの2~1.5倍です。今までは中国産の安い農産物が大量に輸入されているイメージしかありませんでしたが、日本の優れた品質の農産物が富裕層の目に止まるとすれば、新たなビジネスチャンスとして期待されます。
リンゴなどの果物や高級住宅向けの秋田杉など、国内需要が伸び悩んでいる秋田県の農林業にとって、中国市場の開拓は「願ってもないチャンス」。こうした経済動向にアンテナを張って、農産物の輸出戦略を積極的に展開しましょう。
by shouichiro_sato | 2007-06-25 23:46 | 産業振興 | Comments(0)