光化学スモッグ
2007年 05月 27日
振り返ってみるに、大規模なコンビナート開発が進んだ1970年代に目や喉の痛みを訴える人が多くなり、健康に悪影響をあたえる大気汚染として大きな問題になりました。そうした反省から大気汚染の防止対策が講じられ、日本では発生しない公害だと思っていました。しかし最近は、そうした工業地帯でもない九州北部などで被害が出てきました。その原因は工業開発が進み経済発展が著しいのに、「大気汚染への法的規制が進んでいない中国にある」というのが、専門家の一致した見方です。
一方、一昨日から日本にやってきた「黄砂」も迷惑なこと。外に置いた車は泥がついたようになり、雨が降って流れると思いきや、さらに汚れてしまうほどでした。 (写真・自家用車にも黄砂の跡が残っています)

この黄砂も、元をただせば遠く中国大陸から飛んできた土の微粒子。日本各地で視界が悪くなったり、雨に含まれては汚れを撒き散らしているのですから、迷惑な現象です。我が国がいくら環境問題への認識を高め、国民が環境を守るために努力しても、隣国の環境が破壊されていては話になりません。「スモッグ」と「黄砂」が激しくなっている最近の状況からして、(例えば、隣の庭木の落ち葉が我家に落ちてくる、風の強い日には屋根のトタンがいつも我が家に飛んでくるような事ですが・・・)我が国も環境改善のための積極的な関与、支援をするべきだと思います。
自然現象といえばそれまでですが、人為的に防ぐことや緩和することができるのであれば、公害を克服してきた日本の環境対策技術をアッピールしたいものです。
by shouichiro_sato | 2007-05-27 23:53 | 社会・話題 | Comments(0)