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SGEC森林認証、秋田県第一号

 東京地検特捜部は24日、農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」が発注した業務をめぐる官製談合事件を摘発。林業振興などの目的で設立されている公益法人が、役人の天下り先になっているばかりか、「政官業」が癒着して公共の事業を食い物にしていた実態が明らかになりつつあります。農林業に汗水流していても国際競争の荒波にもまれて価格が低迷し、農地や山林の荒廃が進む現状にあっては、憤りを覚える事件です。

 そんなニュースを聞きながら国道107号の由利本荘市山内を通ると、左側の土手におもしろい看板がありました。f0081443_203057100.jpg最近設置されたもので、「『山の木』の事ならなんでもご相談ください」と書かれています。(写真)

 有限会社「猪股林業」(代表者取締役・猪股政子さん)の看板です。よく見ると、「『まえむ木』『やる木』『い木い木』『げん木』で頑張ります」、の文字と可愛い木のイラスト。嬉しくなって、車を止めてしまいました。「林業経営は厳しい」といわれている中でこんな前向きな看板を出して、「山林(杉、松、雑木)買います」という会社は一体どんな会社なんでしょう。

 そこから本荘方面に3分ほど、石沢峡を過ぎて大きく右にカーブしたところに再び同社の看板あり。今度は「ここは『緑の循環』SGEC森林認証林です」と表示されています。(写真)f0081443_211746.jpgSGEC森林認証は日本の森林と林業を守るために、業界や環境NGO、市民団体らが2003年6月に組織した「緑の循環」認証会議が定めた制度で、「森林管理のレベルを向上し、豊かな自然環境と持続的な木材生産を両立する、健全な森林育成を保証する」システムです。

 同社の他に(協)子吉川森林保全センター協同組合岩城木材加工所、㈱吉田建設の統合事業体「出羽(いでは)」3社で、秋田県内の第一号として3月28日に認定されました。そこまで調べて、ようやく看板が設置された経緯がわかりました。機会があれば是非とも、これからの林業経営や地域づくりについて話を聞いてみたいものです。

 それゆえに、必死に頑張っている農林業の現場から乖離し、自己中心的な理屈で「政官業」が癒着して甘い汁を吸っている事件は許されません。

by shouichiro_sato | 2007-05-25 21:29 | 産業振興 | Comments(1)  

Commented by 忘我舎 at 2007-05-26 12:17 x
11年も前ですが、猪俣政子さんに原稿依頼したことがあります。その中にとても印象に残った記述が二つ。一つは、「我が亭主殿は私に『もっと勉強しろ。(中略)何でもいいから社会と関わっていくこと、これが大切なんだ』とアドバイスしてくれました。」。もう一つは「我が社では若い人が着実に育ってきていて、彼らが林業に対して持っている自信と誇りを何があってもつぶしてはならないという気持ちで一杯なのです。」でした。ご主人という「大樹」に導かれて、現在も元気に頑張っていらっしゃるんだなあと私も嬉しくなって書き込みました。長くてすみません。

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