臨時県議会
2007年 05月 10日
新聞報道によると秋田県の財政は、(19年度予算で)約430億円ある政策経費を来年度から100億円あまり削減する方向で検討していると、昨日、北秋田市で開かれた子育て・教育フォーラムで渡部文靖知事公室長が述べるなど、かつてないほど厳しい状況にあります。その上、持続的に子育てと教育を行なう社会システムをつくるには「子育て教育税」の導入が必要だとして、9月議会での税負担を盛り込んだ「子育て支援と教育充実を推進する将来ビジョン」の策定をめざす寺田知事の強い方針もあり、最終的な県民の意思決定機関である県議会がどのように判断していくのか、注目が集まっています。この問題一つを見ただけでも、「国際教養大学」や「南ヶ丘ニュータウン」問題より何倍も県民の関心が高くなっているだけに、県議会での議論から目が離せません。
特に改選後の会派構成で、(定数45人のうち)自民党議員が23人となって過半数を超え、寺田県政に野党的な立場の国民新党や共産党の議員も当選したため、執行部にとっては議会運営が難しくなるものと推察されます。既に渡部知事公室長が自民党の新人議員を与党会派へ誘うなどした工作が明らかになるなど、水面下では様々な駆け引きがあった模様ですから、そんな姑息な手段に頼らずに、県民に見えるかたちでの議論を展開してほしいと願っています。
さらには「秋田わか杉国体」や「全国植樹祭」開催などのビックイベントが続くほか、新議長には全国都道府県議長会会長の要職も回ってくる可能性もあり、秋田県の議会が全国から注目され、その職務も今まで以上の激務になりそうです。議員の皆さんのご活躍を期待しています。
by shouichiro_sato | 2007-05-10 21:30 | 秋田県 | Comments(1)