統一地方選挙・後半戦
2007年 04月 17日
インターネットニュースを開いてみると、連続10回も無投票当選が続いていた福島県桧枝岐村で、村議会議長が立候補を表明して「今回も無投票か」と思われていたきょうになって、村役場の課長が辞職して立候補を届け出、44年ぶりの選挙戦が始まったこと。人口約1000人の山梨県小菅村では地区ごとに候補者を擁立してきた「慣例」に、「村始まって以来の女性候補」が立候補して選挙戦になるなど、話題も豊富です。ただし、「候補者がいないのでは」と心配していた福島県矢祭町では結局、根本町長から懇願された副町長が立候補して、無投票当選。告示前日に候補者が決まるという稀な選挙になりました。
一方、高レベル放射性廃棄物の最終処分施設への調査に手を挙げて混乱している高知県東洋町では、辞職した前町長と反対する候補の一騎打ち。町民の審判が今後の国の原子力発電政策にも影響を与えそうです。財政再建の重い荷物を背負うことになる北海道夕張市長選挙など、先の知事選挙などとは違う焦点もあり、地方の選挙といえども全国から注目されている所も多く、気になります。
そんな最中の今夜7時52分ごろ、長崎市の伊藤一長市長が長崎駅前にある選挙事務所前の歩道で、男に拳銃のようなもので撃たれて「心肺停止の状況である」との、臨時ニュースが流れました。犯人の男は「殺すつもりだった」と供述しているようですが、どんな背景や動機があるにしろ、こうした暴挙は断じて許されません。長崎市では17年前にも当時の本島市長が市役所の玄関前で銃撃され、重傷を負う事件が発生しています。今は、被爆地・長崎の代表として「命がけ」で平和を守る政治を実践している、伊藤市長の意識が回復することを祈るばかりです。
by shouichiro_sato | 2007-04-17 23:57 | 国政・時事 | Comments(0)