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入学式

 羽後町ではきょうから、小学校や中学校の入学式が行われます。少子化に伴う学校の統合が進められているとはいうものの、いまだに小学校は7校、中学校は3校ありますので、町教育委員会ではきょうから2日間にわたって入学式を行います。寒い朝でしたが、真新しい制服を着て凛々しく登校していく新入生の姿に、私まで嬉しく感じた一日でした。

 そんな気持で今夜のNHK・県内ュースを見ていたら、鹿角市大湯の中滝小学校ではたった一人の入学式が行われたと、伝えていました。在校生の6人が「いっしょに力を合わせて楽しい学校生活を送りましょう」と歓迎のことばを述べ、新一年生のお嬢さんも嬉しそうでした。たぶん、県内で最も小規模の小学校でしょうが、新入生を含めて全校児童が7人。なんと6年連続で新入生が一人しかいなかったとは驚きました。

 地域の地理的な条件や学校の歴史など、小規模校でも維持しなければならなかった事情はあるにしろ、客観的に見ても「こうした教育環境でいいのだろうか」と思ってしまいました。道路改良も進み、通学環境も改善されて子ども達の安全・安心のためにはスクールバスの運行が一般的になっている今日、子どもの立場で考えても、ある程度の「(同級生の)友達もいる」学校が必要ではないかと思うのですが、どうして改善されないままにいたのでしょうか。

 文部科学省のいう適正規模と私の考える学級の(適正な)児童数には隔たりがありますが、複式学級を解消するためにも、「せめて一学級(クラス)に10人程度はいて欲しい」というのが、私の率直な気持です。そうした規模の学校経営を進めるために、私は町長在職中に地域の皆さんとの話し合いを進めてきましたので、鹿角市の中滝小学校のニュースにはビックリしてしまいました。

 尚、羽後町内では3月末で閉校した明通小学校が既存の西馬音内小学校に統合され、37人の新入生(旧明通小学校区からは6人)を迎えた新しい「西馬音内小学校」の入学式が、きょう行われました。

by shouichiro_sato | 2007-04-05 21:28 | 社会・話題 | Comments(0)  

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