チョッと違ってきた、県北の街
2007年 04月 03日
「イオン進出反対」の赤い幟が目立ってきた能代市の商店街。「平成20年全国植樹祭開催」の看板がまぶしい北秋田市。(定数30に)60人分のも枠がある市議会議員選挙のポスター掲示板が設置された大館市。朝市の人で賑わう鹿角市・花輪の街など、2年前に知事選挙で訪ねたときとは違う、街のエネルギーがありました。
共通しているには、市民の皆さんに「目標がある」と感じたことです。イオン進出の是非について、特に女性の皆さんが行動を開始したこと。国体や植樹祭という全国レベルの行事を成功させようという意気込みが出てきたこと。大学の開設や市民病院の改築、幹線道路網の整備などに新しい街づくりの姿が見えてきたこと。街を歩いているだけでも楽しい雰囲気が伝わってくるなど、「数年前とは違っている」と感じました。
そんな想いで、帰り道は上小阿仁村を経由して秋田市方面へ。ふと、北林孝市村長(84歳)が今月末で6期24年の村長生活に終止符を打つことを思い出し、役場を訪ねてみました。(幸運にも在庁しており)久しぶりに会った村長は、小規模な村でも市町村合併に参加せず、自立の村づくりを進めてきた気骨に衰えもなく、元気はつらつな姿に敬服してしまいました。その上、今までの村づくりについての示唆にとんだ話をしてくれました。
曰く、「地の利を活かすこと」。道路整備が進んだことにより、村は秋田市と北秋田・大館市を結ぶ最短ルートのほぼ中心にあり、(村役場前にある)県内最初の道の駅は今でもドライバーの拠りどころ。例えば村人しか知らなかった「山吹まんじゅう」が、今や県内を代表するブランドに成長したのも、村を通過するお客さんが評判を広めていったからに間違いありません。ありがたいことに役場からの帰り際、北林村長自身が私を道の駅に案内し、自慢の「山吹まんじゅう」をプレゼントしてくださいました。84歳の大先輩にここまでサービスされるとは、恐縮するしかありません。
そんな訳で、北の息吹きに「春の訪れ」を感じた2日間でした。
by shouichiro_sato | 2007-04-03 23:18 | 今日の出来事 | Comments(0)