能登半島地震から2日目
2007年 03月 27日
日曜の朝にTVのスイッチを入れたら、石川県地方での地震速報。NHKニュースの特別番組は、電話インタビューで被害の状況を伝えていましたが、応答する声は「大丈夫です」「被害はありません」という、どちらかといえば安心できるような内容でした。しかし、震度は「6強」。これだけの揺れがあれば、被害がないほうが不思議です。事実、時間がたつにつれて、家屋の全半壊や道路の陥没・崩壊など、甚大な被害が明らかになってきました。今夜の時点で死者1人、けが人は200人以上、家屋の被害は800棟以上にもなっています。
「阪神淡路大震災」以来、地震への備えは充実してきているとはいうものの、一瞬の出来事にどう対応するかという判断は、難しい問題です。今回の地震は、日常生活の活発な行動が抑制されていた日曜の朝(9時42分)に発生し、震源地も首都圏などの人口密集地でなかったために人的な被害は最小限。それでも現地では、「今までこんな経験をしたことはない」というほど予想もしなかった地震のようですから、油断できません。
それにしても、このところの日本列島周辺は地震が頻発しています。我家の地域などは家屋も点在し、万が一の場合はすぐにでも屋外に飛び出すことができますが、それでも停電が続けば(井戸から)水を汲むこともできませんし、(石油ストーブで)暖まることもできません。「お米」や「味噌」などの食料は(農家ですから)備蓄しているとはいうものの、鍋や釜がどこにあるのか、薪の蓄えがあるのかもわかりませんから、心もとない実態であることに気がつきました。
便利な生活に慣れてしまうと、正直なところ「逞しく生きていく力」が欠落していくような感じもします。たぶん、こうした緊急事態の時には、年配の皆さんのほうが様々な知恵をもっているのでしょうが、そうした知恵の伝授もままならないうちに世代交代していますから、心配です。やはり、様々な事態に対応するその土地ならではの「生活の知恵」は、しっかり身につけておきたいものですね。
by shouichiro_sato | 2007-03-27 23:43 | 社会・話題 | Comments(0)