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史上初、オペラ座で歌舞伎公演

 フランス・パリのオペラ座で23日(現地時間)、史上初めての歌舞伎公演が行われ、パリの人々を虜(とりこ)にするほどの大盛況であったことが、テレビや新聞で報道されています。オペラ座といえば、世界に名だたる歴史と格式があり、舞台芸術の殿堂ともいわれるところですから、どんな雰囲気の中で行われ、観客の反応はどうだったのか、興味がわいてきます。(たぶん公演の模様は後日、テレビ番組で紹介されるでしょう)

 出演したのは難病を克服して舞台に復帰した市川團十郎と市川海老蔵の親子、市川亀治郎ら歌舞伎界を代表するメンバーで、演目は「勧進帳」に「紅葉狩」。それに幹部俳優9人が裃姿の正装で勢揃いし、挨拶をする「口上」の3部構成。特に「口上」では出演者全員がフランス語で挨拶していましたから、感服してしまいました。

 言語は違っていても、舞台上の所作や表現・パントマイム(NHKニュースでのインタビューに応えたフランス人のことば)によって、物語の底流にある人の情けや生き方を伝えることができたようで、芸術・文化には国境が無いことを改めて感じます。と同時に、かつて「西馬音内盆踊り」の公演をフランスのベルサイユ近郊の学校で行った時に、多くのフランス人の皆さんに「ブラボー、ブラボー」と感嘆されたことを思い出しました。

 オペラ座での歌舞伎公演は30日までですが、すでに入場券は完売しているとか。嬉しいですね。今回のように様々な日本文化を海外に紹介し、一方では世界の文化を日本に招聘する活動は、さらに充実してもらいたいものです。秋田にいてはなかなかそうした機会に恵まれませんが、伝統文化・芸能の宝庫である秋田県民の国際交流は、大いに応援していきたいものです。

by shouichiro_sato | 2007-03-24 20:49 | 今日の出来事 | Comments(0)  

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