秋田内陸縦貫鉄道も大混雑
2007年 02月 22日
泰山堂のある西木町小渕野は角館に近いところですが、紙風船上げの会場は同町上桧木内。北秋田市に隣接する奥深い山里です。南北に長くて面積の広い旧西木村を象徴するように、藤井さんの運転する自家用車で片道1時間もかかったでしょうか。雪の中のドライブで、しかも周囲は真っ暗で寂しくなってくるひと時でしたが、紙風船上げの会場に到着すると全く別世界。幻想的な「メルヘン」の世界に迷い込んだ、驚きと感動に包まれたことを今でも鮮明に記憶しています。
どうして上桧木内の地域に、こんなた夢いっぱいの祭りが伝承されてきたのか知りません。同地域内の8集落が準備した様々な大きさの紙風船は、バーナーで熱した空気を吹き込まれて油の浸み込んだ玉に火をつけられると、見事に冬の夜空に上っていきます。雪の中だからこそ、山里だからこそできる奇抜な発想に、思わず「これはすごい」と思ったものでした。以来、何度か足を運んでいますが、今では秋田の冬祭りでも全国からお客さんが急増している話題の行事になってきました。
20日付の秋田魁新報「地方点描」の記事に、その日は会場を通る「秋田内陸縦貫鉄道」(通称・内陸線)がすし詰め状態であったことや、上桧木内駅ではホームへの入場制限があり、首都圏の通勤電車のようだったとありました。赤字で悩む第三セクターの姿ではなかったと書いています。眼を瞑ると想像できるような気がします。それほどまでに、意外な驚きと喜びがある一夜なのです。
内陸線の沿線では過疎化が進み、地元の利用客は減少して厳しい経営になっていますが、記事を読んで地域外からお客さんを呼び込む工夫に知恵を絞ることが、「生き残り」戦略のキーワードであるように感じました。道路網が整備されてこれだけ自家用車が普及してくると、単なる移動手段としてのローカル鉄道は利便性に欠けるものがあります。しかし、車とは違った車窓から見る四季の風景や大きな車両内の雰囲気など、評価は徐々に回復する兆しもあるといわれています。通勤・通学の足としての役割とリゾート列車としての魅力の創設。五能線のリゾート列車が日本海の景色でお客さんに喜ばれているように、内陸線では山村の四季や地域資源を体感できるプログラムを開発することができそうです。
「毎日、紙風船上げがあればいい」という地元の皆さんの声を聞くと、沿線の各地域で創意工夫できることがあるのではないかと思いました。
by shouichiro_sato | 2007-02-22 23:55 | 産業振興 | Comments(1)
私は、子供の頃、宮崎県串間市で育ったので、宮崎県串間市の人いるかなぁって思って検索してみたら、さとうさんのブログを見つけて、拝見しました。
船の発見現場が串間市の都井岬でしたね、全然関係ないのに、お邪魔してすみません(*^_^*)
さとうさんは秋田の方ですか?
私は以前まで、福岡で看護師をしていましたが、現在は歌手に転職し、B&Bの島田洋七さん原作『佐賀のがばいばあちゃん』のイメージソングを歌っています。
もしよかったら、私のブログも見に来て頂けたら有り難いです(^-^)
お邪魔してすみませんでした(*^_^*)
読んで下さってありがとうございました\(^o^)/