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大接戦の「愛知県知事選挙」と安倍首相

 選挙戦中盤の世論調査では、現職の神田真秋氏が優勢と伝えられていた愛知県知事選挙。終わってみれば大接戦でした。3選を果した神田氏(自民・公明推薦)142万4千票。猛追した前犬山市長の石田芳弘氏(民主・社民・国民推薦)135万5千票。その差は6万9千票。有権者数が569万人の愛知県では僅差といえるでしょう。

 民主党が「知事選挙での相乗り禁止」の方針を決め、夏の参議院議員選挙の前哨戦と位置づけられたことから、与野党激突の構図となって有権者の関心も高まり、投票率も28年ぶりに50%を超えて52・11%。その上、柳沢厚労相の「女性は子どもを産む機械だ」という発言が野党の攻撃材料となり、特に終盤は小沢・民主党代表や福島・社民党党首など野党の幹部が相次いで愛知県に入り、与党の姿勢を糾弾。石田陣営は「神風」が吹いたと、上げ潮ムードにありました。

 私は昨夜、インターネットで愛知県選挙管理委員会の区市町の開票状況を確認しながら、NHKの開票速報を見ていました。4万票前後の差のままで推移した開票は、区市町では石田氏が勝ったところもあり、11時過ぎまで当選確実の発表もありませんでしたから、双方の陣営にとってもハラハラ・ドキドキのひと時だったことでしょう。

 中日新聞の出口調査によれば、この接戦は女性票が演出したと分析しています。即ち、投票日1週間前の状況は、男性の支持は両氏とも約4割と拮抗していたのに、女性の約5割は神田氏を支持していました。女性はどの年代でも、どこの地域でも、神田氏が2~5倍近くもリードしていたのです。しかし投票日の調査では、20~40代の女性で石田氏へ投票した人が神田氏を上回りました。(柳沢厚労相の発言が影響たのでしょうか?)

 それにしても、「日本一元気」な愛知県の現状を持続したいという県民の気持ちは、「愛・地球博(愛知万博)」を成功させ、「中部国際空港」を開港した実績で、「愛知の総合力をアップし、今を越える」と訴えた神田氏の誠実な姿勢を評価したということでしょう。ただ、投票率がこれほどアップした上で神田氏が勝利したということは、国政の対立を地方へ持込んだ政党への批判もあったと私は思います。知事選を国政選挙の「前哨戦」とした中央の感覚にも、愛知県民は「NO」と答えたことを、政党は反省するべきでしょう。

 ただし、同日行われた北九州市長選挙では、野党(民主、社民、国民)推薦の候補が当選しています。結果的に安倍首相は、1勝1敗で「安堵した」と報道されていますが、共同通信社が3~4日実施した全国世論調査では、安倍内閣の支持率は40・3%となり、前回よりも4・7ポイント下落。逆に不支持は5・2ポイント増えて44・1%と、昨年9月の政権発足以来、初めて支持率を上回ったとか。就任後4ヶ月余りが過ぎた安倍首相の指導力に関し、「期待外れ」が42・8%。「初めから期待していない」が34・5%という結果も気になります。
 
 小泉・前首相のように安倍さんに起死回生のサプライズは可能でしょうか。血液型による行動研究家の辻田与五郎さん(秋田県横手市在住)によれば、安倍首相はB型。B型の人は問題が起きたときに「楽観的に考える(何とかなるだろう)」とか。たぶん、安倍政権が国民の意識と乖離しつつある危機的な状況にあることに、気がついていないのでしょう。

by shouichiro_sato | 2007-02-05 23:14 | 国政・時事 | Comments(0)  

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