安倍総理が来県
2007年 02月 03日
実は2週間ほど前、秋田県を電撃訪問するというニュースが「週刊あきた」で報道されていましたが、その時は直前に中止。どういう目的で来県するのかも不明でした。まさか、通常国会が始まり、柳沢厚生相の発言をめぐって野党が審議に参加せず、与党単独で補正予算が衆議院を通過したこの時期に来県するとは、思ってもいませんでした。
安倍総理は秋田新幹線で大曲へ。JR大曲駅前の空き店舗を利用した花火情報の発信拠点「花火庵」では、町おこしNPOのメンバーらと意見交換し、「頑張っている地域を応援するのが私の内閣の基本姿勢。大曲の花火を世界に発信できるようお手伝いをしたい」と述べるなど、地域の特性や創意工夫を活かした地域再生の取り組みを支援する考えを表明しました。
内閣支持率が低下し、大都市と地方の格差が拡大するなど、小泉前首相時代の改革の弊害が指摘されている中で、今年夏の参議院議員選挙に向けて、地方を重視する姿勢をアピールするねらいがあるようですが、地方視察の最初に大仙市を選んでくれたことには県民の一人としてうれしく思います。故御法川英文代議士の現役時代から、安倍総理の指南役でもある森元首相や中川自民党幹事長ともご縁のある地域だけに、そうした配慮もあったのでしょうが、地域で頑張っている皆さんにとっては「元気が出てくる激励」になったことでしょう。
しかし、自民・公明両党の与党が絶対多数を占める国会運営は、強引に乗り切ることができるにしろ、佐田前行革担当相や本間前税制調査会長の辞任劇で国民が感じた「決断力不足」や「場当たり的」という評価は、今回の柳沢厚労相の問題でも同じ。緩んできた内閣の「タガ」を、いかにして締めなおすことができるか、注目していきたいと思います。
by shouichiro_sato | 2007-02-03 23:48 | 国政・時事 | Comments(0)