口は災いの元?
2007年 01月 30日
29日夕方には、民主、共産、社民3党の女性議員16人が柳沢厚労相に辞任要求書を手渡し、男性議員も巻き込んで責任追及をすることを表明。思わぬ波紋に、安倍首相も今日の閣僚懇談会で「通常国会も始まったが、発言には十分意を用いるように」と注意。しかし、昼には民主、社民、国民新党の野党3党首が会談し、厚労相辞任を要求することで共闘することを確認しました。
柳沢厚労相は年金や福祉、医療の展望について講演し、その中で少子化問題について触れた際、「機械といって申し訳ないけど」と言いながらも、「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと述べたといわれます。女性を激励しようとした例え話だったのでしょうが、「絶対に言ってはいけない最低の発言で、辞任を要求する(福島瑞穂・社民党党首)」、「女性としては誰でも違和感を受けたのではないか。適切でない表現であることは明らかであり、残念だ(猪口邦子・前少子化男女共同参画担当相)」と、女性議員の憤りは高まるばかりたと、朝日新聞は報じています。
さて、安倍内閣の真価が問われる通常国会が始まりました。発足時からすると支持率の低下傾向に歯止めがかからない安倍総理に、各野党はどんな対決策を講じるのか関心の高いところですが、今ひとつ迫力に欠ける感じもします。そんな時に大臣の失言(エラー)はまたとないチャンス。少子化対策は安倍内閣の最重要課題であり、2月に発足が予定されている「子どもと家族を応援する日本重点戦略検討会議」のメンバーでもある厚労相だけに、今後の展開が注目されます。
「口は災いの元」。政治家は肝に銘じておくべき言葉です。
by shouichiro_sato | 2007-01-30 19:03 | 国政・時事 | Comments(0)