人気ブログランキング | 話題のタグを見る

連合、労働者の危機?

 父の容態も安定しましたので、今日は秋田の事務所に行って来月25日に行われる「秋田、これでいい会?」の総会の準備をしてきました。会員の皆さんへの通知の確認や資料のチェックをし、溜まっていた新聞記事の切抜きなどにも目を通しました。

 その中の一つ。町内の知人が毎週送ってくれる社会民主党の機関紙「社会新報」(1月24日発行)に掲載されている記事に目が留まりました。「経済コラム」の囲みで、執筆は宇野雄氏。タイトルは「存在意義を問われる連合=限りない労働条件の悪化=」です。論旨は、「公務員と大企業の社員を主な構成員とする連合などの労組は、バブル崩壊後の長期不況で苦難の選択を続けた。リストラを容認、賃金カット、人員削減などを受け入れたのである。その結果、大企業と中小企業との賃金格差は拡大。大労組は保身に精一杯で多くの労働者を犠牲にした経緯があり、闘うことをやめた労組の姿が浮き彫りになった。日本の労組はなめられ、その存在意義を根底から問われ始めた。連合、そして労働者の危機である」と、社民党の支持者が多いはずの労働組合に、喝を入れています。

 衆議院議員選挙に小選挙区制度が導入されて以来、「二大政党」を標榜する自民党と民主党の狭間で、社会民主党は議席を大きく減らしています。頼みの労働組合も、連合を中心に民主党支持を表明するところが多くなり、昨今の国政選挙では常に「存亡の危機」に晒されている厳しい状況。「護憲」と「平和」を旗印にする政党ですが、汗して働く庶民の政党でもあったはずですから、今一度、労働組合と連携を強化して「労働者の危機」に立ち向かってもらいたいものです。

 秋田県は以前から、社会主義運動や労働組合活動が盛んなところで、社会党時代から庶民の立場で県民運動を盛り上げてきた実績があります。そんな気骨を感じたのは、12月定例県議会の焦点だった「県子ども総合支援エリア構想」に反対姿勢を貫いたこと。「現在の施設は地域と一体となって運営されており、あえて郊外に移転する必要は無い」という主張に私は共感しました。結果は他会派の賛成多数で原案通り可決されましたが、県政与党であっても、そうした是々非々の姿勢が重要だと思います。

 一方、連合は寺田知事の支持母体であるためか、この問題では静観の構え。県民が注目する「子育て・教育支援」に新たな県負担を求める新税構想にも自らの意見・主張を表明していません。選挙は限られた候補者からの選択しかありませんので独自の立場や組織の経緯があるにしても、政策についてはしっかりとした方向を示さないと、「闘うことをやめた」と言われてしまいます。選挙の結果も大切ですが、選ばれた人がどういう政策を実行するかは、もっと重要なことだと思います。

by shouichiro_sato | 2007-01-25 21:01 | 政治活動 | Comments(0)  

<< えっ!服役後に無罪が判明 きょうの「町立羽後病院」 >>