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「お伊勢参り」

 古都・奈良では昨夜、新春を彩る伝統行事「若草山の山焼き」が行われ、赤い炎を背景にした興福寺五重塔の写真が朝刊に掲載されていました。2日前の中日新聞には、愛知県渥美半島の(満開の)菜の花の写真もありましたから、「雪国秋田」では想像できないほど、身近に「春の足音」を感じるこの頃です。

 さて、岐阜に帰って最初の休日。日曜には定番になっている「吉野家」で朝食の時、「天気も良いし、初詣に行こう。きょうは日本人の心の拠り所である伊勢神宮はどうだろう」と提案したところ、即座に決定。10年近く岐阜県で働いていても、まだ伊勢神宮には参拝したことがないという同僚もいて、秋田班の文科系(日曜日には指の運動や肝臓を鍛えている体育系もいます)の仲間で出かけてきました。

 宿舎から近い長良川の堤防道路に出て、川沿いに南下すること約1時間。全国ニュースにもなった長良川河口堰のところで国道1号線に入って、桑名、四日市。その後は国道23号線で津、松坂を経て伊勢市まで。折角の伊勢路ですから、一般国道で街の状況を観察しながら片道150km、3時間半の道のりです。

 ところが、宇治山田駅前までは順調だったものの、伊勢神宮(内宮)の参道に入ると2車線道路は渋滞。途中で見た伊勢高速道の出口は高速道路上まで車が止まっていました。普段は利用できる内宮前の駐車場は、許可を受けた車以外は進入禁止で、私達は「おかげ横丁」出入口付近に車を止めましたが、お客さんが多いのにはビックリ仰天。伊勢名物「赤福」の本店前から鳥居がある五十鈴川の橋までは、年末のアメ横(東京・上野)のような、身動きできない混雑です。ちょうど昼時でしたので、伊勢うどんの店には長蛇の列。さすがに日本を代表する神様だと、納得してしまいました。

 しかし、玉砂利を歩いて五十鈴川で手を清め、巨木が生い茂る参道を進むと、次第に心も穏やかになってきます。正宮の正面で参拝し、故郷の今年の平安と繁栄を祈りました。現在の御正殿は奥(右側)にあり、社の屋根には苔が生しています。20年ごとに行われる式年遷宮は、平成25年。今から約1300年前に天武天皇が定めた制度を受け継いでいる、日本の文化は素晴らしいですね。「遷宮の後にも再びお参りしたい」と思ってしまうのですから、不思議です。

 伊勢神宮の後には二見の「夫婦岩」で手を合わせ、「カエル」の像をナデナデして安全祈願。天岩戸にも参拝して、帰路は二見から桑名まで高速道路。言いだしっぺの私が終日ハンドルを握り、2時間で無事に帰館しました。

by shouichiro_sato | 2007-01-14 22:32 | 出稼ぎ | Comments(0)  

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