バラバラ殺人、容疑者は妻
2007年 01月 11日
正月早々に、東京都渋谷区であった「短大生の妹を殺して遺体を4つのゴミ袋に入れ、自室のクローゼットなどに隠しておいた」というニュースには、新年のおめでたさが吹き飛んでしまいました。家庭内のトラブルや兄妹喧嘩は何処にでもある話です。しかし、恵まれた家庭環境に見える歯科医師一家で、予備校生の兄が今春に短大を卒業予定の妹を殺し、全裸にして髪を剃り、遺体を細かく切り刻み、「飼っていたサメが死んだので、臭いがしてもそのままにしておいて」と家族に告げるなど、前代未聞の殺人事件でしょう。家族全員の人生を大きく変えてしまうであろう事件になった容疑者の動機の解明とともに、異常な犯行におよんだ心理と日常生活についても、関心が高まっています。
そして昨夜、昨年12月に新宿区の路上や渋谷区の民家敷地で、切断された男性の遺体が見つかった事件を捜査していた警視庁新宿警察署は、殺害された男性の身元を割り出し、容疑者として妻(32歳)を逮捕しました。マンションの部屋で寝ていた夫(30歳)をワインのボトルで殴打して殺害。切断した遺体はキャリアケースに入れてタクシーや電車を使って運んだとのこと。妻の供述どおり、町田市の公園からは埋められていた頭部も発見されました。最初の遺体(胴体)が発見された前日(15日)には、代々木警察署に夫の家出人捜索願を出していたそうですから、「怖い話」です。
報道されている内容からして、この二つの事件は衝動的な犯行のようですが、遺体の処置に困った容疑者が切断して放置したり、あるいは捨てようと考えていたことなど、(必ず発覚することなのに)隠蔽工作をしていた共通点もあります。しかし、ドラマや小説の世界ならまだしも、家族や夫婦の中でこうした残忍な事件が発生したことに、私はショックを受けました。妹から言われた「カッとした言葉」や夫の「暴力」があったとしても、普段、素直に自分の気持ちや悩みを話すことができる相手が二人の容疑者にはいなかったのか。そうした背景・環境も気になります。
それにしても毎日、日本のどこかで「殺人事件」。とても「美しい国」などとは表現できない、チョッとおかしな世の中になっていませんか?
by shouichiro_sato | 2007-01-11 18:06 | 社会・話題 | Comments(0)