「成人の日」雑感、そのⅡ
2007年 01月 09日
成人式が「成人の日」でない7日に行われた最大の理由は、3連休の中日で新成人が式典に参加しやすいこと、に尽きます。成人式の機会に故郷へ帰る若者や仕事に就いている若者にとって、翌日が休日であることは嬉しいこと。式典後の同期会(クラス会)なども存分に楽しめる、と好評のようです。
「国民の祝日に関する法律」によると、成人の日は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日で、1月の第2月曜日と定められています。しかし現実には、前日の日曜日に式典を行う市町村がこれからも拡大しそうですから、ここで一考してみましょう。
同法律第3条によると、「国民の祝日が日曜日にあたるときは、その日後においてその日に最も近い国民の祝日でない日を休日とする」とあり、月曜日を休日にする条文があります。だとすれば、最初から1月の第2日曜日を成人の日に定めたほうが良いとも思いますが、日曜日を祝日にするのには問題があったのでしょうか。さらには、「1月の第2日曜日を成人の日とし、その翌日を休日とする」という方法もあります。
一年間で15日ある国民の祝日の中で、唯一、全国の市町村が式典(成人式)を挙行するお祝いの日ですから、主役である青年の立場で考えてみることも必要でしょう。祝日を増やしたり、祝日が連休になるように改正してきたのは、ゆとりある国民生活を実現しようというねらいもあった訳ですから、まだまだ工夫の余地がありそうですネ。
きょうは昼過ぎに岐阜市へ戻って、地元の岐阜新聞を見たら、市内に10cmの雪が積もった7日午前、成人式に急ぐ晴れ着姿の新成人たちが大きな写真で紹介されていました。降りしきる雪や足元を気にしながらも、喜びあふれる表情が感じられ、私まで嬉しくなりました。(参考・岐阜県内では42市町村中、26市町村が7日に成人式を行いました)
by shouichiro_sato | 2007-01-09 16:45 | 社会・話題 | Comments(0)