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「成人の日」に思うこと

 今日は「成人の日」。国民の祝日に関する法律の一部改正によって、平成12年以降は従来の1月15日から1月の第2月曜日に「成人の日」が変更になりました。連休になるのは嬉しいにしても、毎年変わる「成人の日」にはいまだに馴染めない・・・私です。

 しかし、全国的にみれば多くの自治体が昨日ときょう、成人式を開催して大人の仲間入りをした若者たちをお祝いしています。晴れ着を身につけた素敵なお嬢さんやスーツ姿の青年たちもニュース画面にたくさん登場し、テレビの前の私まで華やいだ雰囲気に浸ったのも、「成人の日」だからでしょう。新成人の皆さんには心からお祝い申し上げます。

 ところで羽後町の成人式は、いつの頃からか真夏の8月15日。成人の日は1月でも、故郷を離れている若者たちの多くはお正月には帰省するものの、成人の日の前には殆どの人が職場や学校にUターン。むしろ、お盆休みで故郷へ帰った時のほうが、同級会があったりして仲間も多く、新成人が参加し易い状況なのです。実際、秋田県内では秋田市やにかほ市などの一部を除いて、大半の市町村の成人式はお盆の頃です。

 その8月15日は終戦記念日。成人式の冒頭に、戦没者に対する「黙祷」をするのもすっかり定着し、神妙な顔で目を閉じている若者の姿も印象的です。最近までは、成人式のプログラムに町が主催する「新成人の広島・長崎」訪問事業に参加したメンバーの「被爆地体験の報告」もあり、成人を祝うと同時に平和の尊さを彼らに自覚してもらう貴重な機会でもありました。(残念ながら、今は厳しい財政事情からこの種の研修事業が休止されています。)
 
 そうした中で今年も、酒に酔った新成人が暴れるニュースがありました。非常識な彼らの行動が残念であり、悲しくなってしまいます。何故そうなのか。社会のルールや常識が身につくような家庭の躾、学校教育、地域の関わりが不十分なのでしょうか。式の日時や内容にはそれぞれの地域性があるとしても、一生に一度の節目ですから大切にしてほしい・・・・そんなことを思った祝日でした。

by shouichiro_sato | 2007-01-08 20:17 | 社会・話題 | Comments(0)  

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