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今日は息子の誕生日

 今日は天皇誕生日で国民の祝日ですが、我が家にとっては息子の23回目の誕生日です。

 息子は今年の春、奈良県の大学を卒業して羽後町上到米の我が家に帰ってきました。4月に町内の運送会社に就職したものの、自分が勉強してきたことを活かしたいとの一念から夏には退社し、現在は家から横手市で開催している「情報セミナー」に通い、夜は市内の「焼肉屋」さんでアルバイトをしています。今夜あたりは年末の連休で、忙しく頑張っていることでしょう。

 私は息子の就職や進路について、あえて口を出していません。本来であれば親として、安定した職業に就くためにいろいろな口利きをしたり、世話をする必要があるのかもしれませんが、息子の人生ですから、「自分らしく生きればいい」と放任している状況です。ですから、息子が見つけてきた仕事やアルバイトについても、ただ一言「頑張りなさい」と声をかけるだけです。

 今年、秋田県が実施した意識調査では、仕事に就いていない若者達のうち81.5%もの人が就職を希望しており、そのうち56.0%の人が「今すぐ働きたい」と答えています。見方を変えれば、就労意欲はあっても仕事にめぐり合えない実態がそれだけあることでもあります。少子化で人口減少が著しく、故郷へ帰ってきても仕事がないとすれば、ますます人口流出は激しくなり、優れた人材も逃げていきます。この悪循環を何とかして断ち切らなくては、秋田県に明日は見えてきません。

 息子には、是非とも自分が生き甲斐をもてる仕事に一日でも早く出合ってほしいと願っていますが、自分自身の過去を振り返ると、無理も言えません。私の23歳の時は、県農業近代化ゼミナール連絡協議会の事務局として県内を駆け巡っていましたし、家を留守にする毎日でしたから、親にとっては「役立たずの道楽息子」だったことでしょう。しかし、私にとっては貴重な時間であり、今日の暮らしの土台となった青春時代でしたから、わがままを許してくれた両親には感謝しています。

 その両親も80歳前後になり、私が留守中の家を守っている妻も大変でしょうが、息子が一緒に暮らしていることで心強いはずです。「雪が降っても心配しなくていい」と思えば、私も安心です。息子に感謝している彼の誕生日です。

by shouichiro_sato | 2006-12-23 21:22 | 家族・仲間 | Comments(0)  

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