仙北市で14kgの「覚醒剤」を押収
2006年 12月 18日
末端価格にしておよそ8億4000万円もの覚醒剤を密輸し所持していたとして、東京の貿易会社社長と仙北市の缶詰製造会社社長らが今月1日、現行犯で逮捕されていたことが明らかになりました。読売新聞の「YOMIURI ONLINE」によると、中国の大連市から輸入した塩漬けワラビのプラスチック製容器14本に覚醒剤約14kgを隠して横浜・本牧港に密輸し、仙北市の工場に運び込んだということです。幸いにも秋田県警の情報収集が適切で、1日午後0時30分ごろに同工場で保冷車から降ろされた荷物を調べて発見し、押収しました。県警のお手柄です。
同市の缶詰製造会社は秋田県における山菜加工の先駆者でしたが、昨年春に事実上倒産しており、債権者だった貿易会社社長がオーナーの形で経営権を握っていたとか。県では農林産物に付加価値をつけて販売するため、「加工産業」を育成しようとしている時に残念な事件が起きてしまいました。
安い原材料で利益を上げようと、同社では以前から中国産のワラビやゼンマイを輸入・加工していたようです。(そうすれば、山菜の宝庫である地元のワラビやゼンマイはどこへ行ったのでしょう?) 今では加工食品の(原材料の)原産地表示が義務付けられているというものの、この事件の発覚によって消費者の信頼失うことにはならないか。今後の「山菜加工品」への影響も心配です。
どこの世界も「うまい話にはご用心」。お人柄な秋田県人は騙されやすいそうですから、気を引き締めていきましょう。「本物志向」、「真向勝負」でいきましょう。
by shouichiro_sato | 2006-12-18 21:17 | 社会・話題 | Comments(0)