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今年のコメは「やや不良」、しかし・・・

 「佐賀は49、長崎が68でいずれも戦後最悪を記録した」のは、今年産(06年)の米作況指数です。

 農林水産省は5日、今年の同指数(平年作を100として)を発表しました。それによると、全国平均は96の「やや不良」。特に西日本が平年以下であり、台風被害のあった九州地方では歴史的な凶作になっています。秋田は平年並みの100。北海道が105の豊作で、「北高南低」の地域差が鮮明になった年のようです。

 全国ではコメの生産調整が行われていますから、当然、今年のコメの収穫量は国内の需要見通しを下回っています。しかし、農水省は「政府保有の在庫米もあり、安定供給に問題はない」と強調し、コメの値段も上がる気配がありません。

 それにしても、「49」や「68」という数字には驚いてしまいます。被害を受けた農家の心情を察すると、身につまるものを感じます。秋田県でも3年前(04年)に、由利本荘市から南秋田郡にかけての日本海沿岸地域で台風による塩害が発生し、壊滅的な被害を受けた経験がありますし、平成になってからも平年作以下の年が何度かありました。特に、平成5年(1993年)の全国規模の大冷害では、全国の指数は「74」で、コメ不足のパニックが発生し、外米の緊急輸入がありました。それでも、その年の秋田は「83」。県内の中山間・高冷地では収穫皆無のところがあったものの、県全体としては平均反収で全国一(480キロ)でした。

 そうした経験からして今回の九州の事態は深刻ですが、今まで大きく報道されていなかったようで、何故か気になります。九州地方の減収が全国のコメの需給バランスに影響がない数量だとしても、細長い日本列島の農業は地域の環境がこれほど違っていること。農産物は工場で製造される品物と全く違い、気象条件に左右されるものであることを、もっともっと周知する必要があります。

 他方、大根や白菜などの野菜は秋の天候に恵まれて豊作。各地で出荷調整のために廃棄されています。何とも虚しい農業の現実です。

by shouichiro_sato | 2006-12-12 17:47 | 産業振興 | Comments(0)  

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