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野田聖子議員ら11人、自民党に復党

 昨年の「郵政解散総選挙」で前小泉総理の民営化方針に反対した、いわゆる「郵政造反組」11人の自民党への復党が決まり、党内手続きが始まりました。

 郵政民営化は小泉さんの総裁選挙の公約であり、「反対」や「慎重」を唱えた候補者を党は公認せず、そのうえ刺客(公認候補)を送り込むという前代未聞の荒業に、国民の関心も高まりました。連日、テレビや新聞は注目選挙区の話題を報道し、何となく国民の目には刺客が正しく、自分の信念に基づいて行動している現職が悪役(?)のような錯覚を与えてしまうほどに。そうした戦略が成功し、結果として自民党の大勝につながっています。

 しかし、来年は統一地方選挙と参議院議員選挙があります。刺客騒動で選挙区にはネジレ現象や支持者の対立が残り、党にとっては早く収拾したいのが本音でしょう。現職に続いて落選組や参議院移籍組も年内には復党の動きがあるようで、結局は昨年の騒動は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」。一部の信念を貫く政治家を除いては元の鞘に収まってしまうことでしょう。

 一連の自民党の騒動を見ていると、今さら大政翼賛会ではあるまいに党首の考えに同調できないものを追い出したり、誓約書を提出させる踏み絵をさせたり、何か時代が逆戻りしているような気がしてなりません。また復党する政治家も「必ずしも民営化に反対ではなかった」「安倍政権を支えていきたい」と述べるなど、自分の公約実現よりも政治家の身分を維持することが重要のようで、情けない思いです。今後はどのようにして有権者に説明責任を果すのか、凝視していきたいものです。

 今、私の住んでいる岐阜市は岐阜1区。野田聖子議員(元郵政相)と佐藤ゆかり議員(比例・東海)が争った話題の選挙区ですが、党支部では来春の県議選候補の党公認問題でも揺れており、野田さんの復党を歓迎しながらも、こじれた関係を修復して「党内融和」を図るには、まだまだ時間がかかりそうです。

by shouichiro_sato | 2006-11-29 18:05 | 国政・時事 | Comments(1)  

Commented by はむ at 2006-12-01 12:57 x
正一郎さん
岐阜で頑張っているんですね。出稼ぎに行ったとは聞いていましたが、本格派!ぶりにびっくりです。体に気をつけて、頑張ってね。春が来たらお会いしましょう。

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