「美濃市」に行きました
2006年 11月 27日
というのは、美濃市と秋田県羽後町とはご縁があり、私も仕事で何度か御邪魔しています。「美濃」は由緒ある古い地名であり、旧国名です。北は青森県の「陸奥市」、南は鹿児島県の「薩摩町」など、昭和61年には全国に旧国名を名のる市町村が36ヶ所ありました。そうした旧国名の市町村が集い、「全国伝統地名(旧国名)連絡会議」が同年11月、伊勢市(三重県)や摂津市(大阪府)の市長さんたちの呼びかけで発足しました。加盟市町村間の相互交流や特産品の紹介を通じて、地域のネットワークの確立を目指そうとしたものです。
「羽後」も伝統ある旧国名であり、発足当初からのメンバーです。毎年一回、10月の体育の日前後に全国持ち回りで総会が開催され、前任者から引継いだ私も在任中は欠かさず参加していました。美濃市が担当の時には、「うだつの上がる町並み」や「美濃和紙の里会館」などを案内いただき、夜の懇親会では伝統芸能である「美濃流し仁輪加」を石川道政市長が自ら実演されたことを記憶しています。そして、15市での開催が一巡した次の年、平成13年には羽後町で総会を開いています。当然、美濃市の石川市長も出席され、西馬音内盆踊りを楽しんでいただきました。
それから5年。平成の大合併や財政事情の悪化による事業の見直しなどで、同会議も構成団体が激減し、今年は20市町村になったとか。チョッと寂しい気持ちです。それぞれの自治体から学ぶことが大きかっただけに、効率的な財政執行ばかりが求められてこうした交流事業が少なくなってしまうとは残念な時代です。美濃市も辞退した模様です。
しかし、美濃市を代表するお祭りである「美濃まつり」の主役、美濃和紙で飾られた満開のしだれ桜のような「花みこし」は、今年9月に能代市で開かれた「おなごりフェステバル」にゲスト出演しました。残念ながら私は能代に行くことはできませんでしたが、秋田との新たなご縁が始まったようで嬉しく思います。
今度は休日にゆっくり美濃市を訪問し、石川市長さんともお会いしたいと思っています。
by shouichiro_sato | 2006-11-27 21:22 | 出稼ぎ | Comments(0)