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全県で250人?ですか

 25日、秋田県青少年交流センター「ユースパル」で、県連合青年会(会長・田口隆浩さん)の結成60周年と県青年会館建設35周年を祝う式典が開かれました。 

 「さきがけ on The Web」によると、「出席した会員やOBら130人は、60年の歩みを振り返るとともに今後の一層の飛躍を誓った」とあります。しかし、驚いたのは現在の青年会の状況についてです。田口会長は挨拶の中で、「県内の青年団は現在12団体、250人と厳しい状況にある」と述べていたからです。

 かつての「県連合青年会」といえば、会員は1万人を超えた県内青年団体の最大組織であり、県政はもとより社会活動にも大きな影響力をもっていました。地域のリーダーもほとんどが青年会OBであり、憧れの存在でした。それが今日、全県の会員が250人です。いくら少子化の時代とはいえ、趣味やサークル活動(殆どは年配の方が多いと言う声もあります)は活発でも、これ程までに地域を拠点とした青年活動が低迷しているとは、驚きを隠せません。

 何故なのでしょうか。個人主義の思想が主流になり、地域の連携とか仲間づくりといった考え方が置き去りにされているとしか思われません。もちろん、地域活動が無くても職場でのつながり等で人間形成の場はあるかも知れませんが、最近は労働組合活動に参加する人も減っているそうですから、心配です。それだけ自分だけで生きていけるような、恵まれた世の中になったのでしょうか。

 「貧しく、厳しい時代」はお互いが力を合わせて頑張ろうと努力したのに、「自分がよければどうでもいい時代」になったとすれば、由由しき問題です。大規模災害や企業倒産の憂き目に遭わなければ、「連帯」することの大切さに気がつかないようではいけません。青年会だけではありませんが、誰でも何らかの組織の構成員として自己研鑽に努め、社会に果す役割を持っていることは重要だと思います。

by shouichiro_sato | 2006-11-25 23:05 | 秋田県 | Comments(1)  

Commented by 門間幸子 at 2006-11-26 21:58 x
 子どもは幼稚園(保育園)、小学校と、教育の場に家庭から「行ってらっしゃい」と送り出されるとき、その肩には園のかばんやランドセルと共に社会性、協調性の空の袋をしょわせて、「お帰りなさい」と迎えるときには期待通りに袋が膨らんでいたものだったけれど・・・
 学校教育は、読み書きそろばんを教えると共に、団体行動による社会性や組織を学ぶところだと思っていたが、どうやら、最近は受験科目を中心に教え、合格するためには他人をも蹴落とし、欺き、他人は他人、自分は自分といった、自己中心型の人間を育てるところらしい。
 こうした教育を受けた青年が、青年会活動をはじめ、団体行動を避けるのではないでしょうか。面倒だからおもしろいし、達成感もあると言うことを私達は、今からどうやって諭せばよいのでしょう。

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