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初雪の便りがありました

 秋田市で16日午前3時過ぎ、平年より4日、昨年より1日遅く初雪が観測されたと伝わってきました。いよいよ季節は晩秋から冬へ移っていきます。

 特に、今年の秋田市や県央地域は正月過ぎの記録的な大雪で、バスやJRの交通機関が一時は全面ストップするなど、市民生活に大きな影響が出ましたから、今度は「備えも万全」の態勢で初雪を迎えたことでしょう。15日には秋田市に「道路除排雪対策本部」も設置され、過去の教訓を活かそうと関係者が集って神事を行ったようですから、期待しましょう。

 それにしても、雪との戦いは雪国に住んでいる人でなければ理解できない事なのでしょうか。例えば自治体が行っている除排雪の経費。同じ予算で物をつくれば形が残りますが、春になれば消えてしまうのが雪。それでも除排雪への備えを整えて、十分なサービスを提供するには毎年莫大なお金がかかります。勿論、住民の皆さんも大変です。早朝からの除雪や雪降ろしなど、延べ時間にするとこの労力も大きな負担です。こうした多大な出費は雪の降らない地域の人たちには分かりません。中には、「私達だって(暑ければ)エアコンの電気料が高くて大変よ」などという人もいますが、雪対策にはお金だけではなくて肉体労働と時間が必要だということを、実感として分かってもらえないのです。

 雪も適量(どの位?)ならば、銀世界で風情があったりします。しかし、雪も自然現象。世界を見ると思わぬところで大雪や寒波の災害が発生していますから、いつ何時に、何処にやってくるかわかりません。雪国人のぼやきで私も時々「東京にも大雪が降ってみるといい」などと言ってはいますが、実際に東京でも大阪でも名古屋でも、仮に一晩で30センチメートルも積もり、一週間も寒波が居座ったら大パニック。想像を絶する事態になること間違いありません。そうしたことが無いように祈りますから、雪国の人たちの苦労も理解してもらいたいと思うのです。

 都市部の便利な暮らしを支える水や電気、新鮮・安全な農産物も、それがあるのが当たりまえのように感じて、時として「川上の文化(どこからそれらがやってくるのか)」のことを忘れている主張も目につくことがあります。しかし、「様々な地域や様々な暮らし」があることを国民に理解してもらい、雪国での生活も快適であるような国土の環境整備、発展を目指していきましょう。

by shouichiro_sato | 2006-11-16 18:11 | 社会・話題 | Comments(0)  

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