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岐阜県庁に衝撃走る

 岐阜県庁前を通る国道21号線は片側3車線の幹線道路。その舗装改良工事が15日夜から始まるため、今日は県庁周辺に工事標識の設置作業を行いました。その県庁が昨夜9時40分ごろから衝撃につつまれています。「裏金問題」内部調査のサブリーダーだった県総務部長(58歳)が県庁5階の総務部長室で、出入口上の高窓に荷造り用のひもを掛けて首をつっているのが発見され、同夜遅くに死亡が確認されました。古田知事も深夜に県庁に駆けつけています。机の中には家族と職場にあてた遺書があったといいますが、遺書の内容や自殺した理由は明らかになっていません。しかし誰が見ても、「裏金問題の犠牲者」になったような気がして、誠に気の毒です。

 それにしても最近、事件や事故、不祥事、いじめ等に起因する自殺が多すぎます。談合事件で知事が辞職を表明した和歌山では県の元幹部、必修科目の未履修問題やいじめなどの問題では各地の校長先生など、社会的に指導的立場にある人たちも多くいます。小中学生の自殺も毎日のように報道されています。従来は病気や経済問題が原因の大半だったと思いますが、昨今の異常事態は一体どうしたことでしょう。

 「死を決意するほど追い詰められたのか。誰を守るために、何を守るために犠牲になろうとするのか」。死んでしまえば自分は苦悩から開放されると考えるのでしょうか。何故にそこまで、自分一人で責任を負わなければならないのでしょう。特に談合事件や未履修問題などは、組織的問題であり、一人で背負うことなど無かったはずです。万が一にも関係者が亡くなって裏で微笑んでいる族がいるとすれば、そこにメスを入れなければ抜本的な解決・責任追求にはなりませんから、むしろ「内部告発をして悪事を炙り出す」くらいの勇気を持ってもらいたいものです。その結果、脅迫や迫害を受けるとしたならば、それもまた犯罪ですから、堂々と立ち向かっていきましょう。

 死ぬ気になれば、どんな所でも、どんな仕事でも、どんな生き方でもできるはずです。生きていればこそ、苦しいことがあっても楽しいこともあるのですから、頑張りましょう。「再チャレンジできる国」を目指すなら、そうした人たちを応援できる世の中にしましょう。

 交通事故死は減少してきて年間6千人台。イラクに派遣された自衛隊の犠牲者はゼロ。しかし、年々増え続けて年間3万人を超えている自殺による死者。先進7ヶ国で人口に占める自殺率が最も高い日本の汚名を返上し、「生きていく望みを持てる国」にすることが、日本を「美しい国」と呼ぶ何よりもの条件ですョ、安倍さん。

by shouichiro_sato | 2006-11-13 21:56 | 社会・話題 | Comments(0)  

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