由利本荘市東由利にある温泉保養施設・黄桜温泉「湯楽里(ゆらり)」が1月末で閉館しました。旧東由利町が温泉掘削に成功し、平成7年にオープンした施設はRC構造の立派な和風づくりで、隣町の私達にとっても羨ましい存在でした。翌年には同所に道の駅「東由利・黄桜の里」や複合商業施設「ぷれっそ」も整備され、一帯は横手市から由利本荘市を結ぶ国道107号の中間地として、多くの人に利用されていました。
(写真・閉館が惜しまれる「湯楽里」。今夜のABS秋田放送のニュースから)
湯楽里は開設当初から旧東由利町の第三セクターが経営にあたってきましたが、市町村合併に参加した平成17年以降は地域の人口減少が加速し、施設を使った諸会合も減るばかり。さらに新型コロナの影響でお客さんが減り、昨年7月の豪雨で温泉を引き込んでいる配管が破損して休業するなどしたため、経営を持続するのは厳しかったようです。
由利本荘市では新たな経営体を公募しましたが、今のところ見通しは立っていないとのこと。湯楽里は旧東由利町の中核施設でもあり、ぜひとも再建の方策を探ってほしいものです。