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ゼロから見直し

 秋田沖で洋上風力発電事業を計画していた大手商社の三菱商事(東京)は、当初の想定よりコストが大幅に増加したとして、「計画をゼロから見直す」と明らかにしました。資材費や人件費が高騰し、当初の計画では事業の採算が取れなくなっていると説明しています。

 三菱商事を中心とする事業体は、「能代市、三種町、男鹿市沖」で風車38基、「由利本荘市沖」で風車65基、それに千葉県「銚子市沖」に設置する計画で、国から認可されていました。すでに調査や設計、各種許認可申請などを行っており、これらにかかった経費約522億円を損失として2024年4~12月期連結決算に計上しています。

 同事業体は2021年、国が一般海域の第一弾として行った洋上風力発電の事業者公募では、他事業体を寄せ付けない売電価格の安さで3海域全てを獲得。ただ、その後の資材等の高騰、円安の影響(大半の部材や機器は海外から輸入)で、事業環境が大きく悪化しているものと思われます。

by shouichiro_sato | 2025-02-06 21:02 | 産業振興 | Comments(0)

 

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