鹿角市議会は30日、関厚市長(70歳)の不信任決議案を採決し、賛成15、反対2(定数18、欠員1)の賛成多数で可決しました。
関市長は地元で知られた名家の出身で、農林水産省のキャリア官僚。中部森林管理局長を退職した後に帰郷し、2021年6月の市長選挙で前市長の後継候補との一騎打ちを制して初当選。ただ、23年9月に道の駅「かづの」を運営する市第3セクターの社長を突然解任したことをきっかけに議会と対立し、辞職勧告決議が可決されるなど、相互不信は深まっていました。その後の市議会の調査で、普段から職員を強く叱責するなどのパワハラ疑惑も浮上。第三者調査委員会は今月24日、関市長の職員に対する言動12件をパワハラと認定した報告書を公表しています。
不信任決議案を提出した議員は「市のトップとして不適任であることは明白。非を認めない姿勢からは今後も改善は望めない。関市政の下では市の発展は期待できないというより、むしろ後退する」と、提案理由を述べています。
地方自治法の規定により関市長は、辞職か自動失職、または市議会解散を10日以内(2月9日まで)に判断しなければなりません。