秋も深まってきました
2006年 10月 31日
紅葉便りをみると北海道や東北北部の高い山ではピークを過ぎつつあり、今は秋田県の出羽丘陵地帯など、里山が真っ盛り。羽後町内にある七曲峠、横根峠などの一画には思わず「オッ」と息を呑むような場所もあり、赤や黄色の色鮮やかな錦絵が展開されています。
こういう時こそ紅葉に染まった山々を散策したいものですが、普段から山に囲まれて暮らしている私には無理な話。そうしたことを言うものなら母などは、「何を馬鹿げたことを言っている。雪囲いが先だ!」というに決まっていますから、わざわざ時間を取ることもできません。
しかし、妻の万里子は昨日から1泊2日で青森県西津軽郡の山巡りに行っています。(杉と檜の区別もつかないはずですが)どういう訳か、数年前から東北森林管理局の「森林計画の策定等に係る検討委員」に委嘱されていますので、今回は津軽森林管理署管内の現地検討会とのこと。仕事となれば我家も協力体制は万全。昨日は早朝に見送りして来ました。天候も良かったので気持ちよく山歩きができたことでしょう。
かつては「杉」一辺倒の植樹が行われたために、身近な所の広葉樹が伐採されてしまい、里山の風情も消えかかっていました。その上、海岸地帯は松くい虫の被害で目を覆いたくなるような有様です。しかしここにきて、人間の自分勝手な欲望で自然の有様を強制的に変えてきた反省がようやく浸透し、植林の手法も見直しされつつあります。
今日のような日には、普段は雑木林と言われている広葉樹林の素晴らしさに納得する一日です。そういう日もあと少し。これからは一雨ごとに落葉が進み、いよいよ秋も深まってきますネ。
by shouichiro_sato | 2006-10-31 17:19 | 今日の出来事 | Comments(0)