「地方自治」の信頼を回復せよ!
2006年 10月 26日
今年の夏には、岐阜県庁で17億円近い裏金問題が明らかになり、全庁の6割もの職員(4,421人)が処分されました。当時の梶原拓前知事も謝罪会見を行い、返還に応じることになっています。梶原氏は全国知事会会長として、地方分権確立の先頭にたって闘う知事の象徴であっただけに、県民や国民の期待を裏切る事態となってしまいました。これも残念な話です。
佐藤氏も国に対してはっきりと地方の主張をする知事として有名で、東京一極集中に異論を唱え、「市町村合併は強制しない」方針を打ち出すなど地方主権論者でしたから、私には頼もしい存在に見えました。しかしながら、食糧費問題で佐々木知事が辞任した秋田県もそうでしたが、こうした問題で地方のリーダーが失脚?すること自体、自分たちの足元で地方自治への信頼を崩壊させているのですから、責任は重大。権力者も長くなると、「裸の王様」になりがち。自己主張が強くなり、他人の意見に耳を貸さなくなると危険です。
ところで福島県知事選挙初日、街頭での第一声でチョッと気になる言葉がありました。自民党・公明党の推薦を受けた候補者に対して、民主党・社民党の推薦を受けた候補者いわく、「私は一党一派に属さない、県民党です」と。二人とも無所属ですが政党の推薦を受けていますから、堂々と推薦した政党を紹介して自分の立場を明快にすればいいのに、県民をカモフラージュする作戦です。そういえば、秋田県知事選挙でも同じような攻撃がありましたネ。
by shouichiro_sato | 2006-10-26 21:51 | 国政・時事 | Comments(0)