県議会予算特別委員会の総括審査で佐竹知事は、新スタジアムの建設について過去に秋田市が八橋運動公園を候補地にすることを不適としたのは、「市長は外旭川のまちづくりを正当化するために、八橋を否定的に言ったのかなと思う」と述べました。今までの経緯を知っているものとしては、とんでもない発言、認識です。
県が八橋を含む市内の候補地3か所を調査・検討した結果、どこも不適となったために、秋田市に候補地を選定するように依頼したのが実際の話です。その結果、秋田市は外旭川地区のまちづくり構想を立案し、スタジアム整備を含む計画を作ったのでした。しかし、その後に佐竹知事が「(候補地域は)軟弱地盤であり、土地造成に多額の費用がかかる」「(イオングループが関わる)外旭川のまちづくり計画は認められない」などと発言し、混迷してきたのです。経緯を知っているものとしては、自らの言動を忘れて穂積秋田市長の責に転嫁するような発言であり、容認できるものではありません。
今後は八橋に整備する新スタジアムの事業手法、八橋にある運動施設の移設計画などの代替案について、秋田市がその方向を決めなければなりません。さらに、「外旭川地区のまちづくり」についてスタジアム計画が他地域に移っても、それに代わるビジョンを計画しなければなりません。県も市と連携して取り組む必要があります。