1日に投開票が行われた大館市長選挙で、27歳の石田健佑氏(元市議・無所属)が当選しました。全国最年少の市長誕生です。
市長選に立候補したのは元市議の会社役員(55歳)、社会福祉士で市長選3度目の女性(62歳)と石田氏の3人。特に会社役員の候補者は辞職した元市長の後継と目され、自民党の県議や市議、公明党県本部の推薦を受けて組織戦を展開し、もっぱら優勢との評判でしたから、大逆転の勝利です。
石田氏は3人の中で最も早く昨年12月に出馬を表明したものの、「若すぎる」「経験が足りない」と批判的な声が多かったとか。しかし、石田氏が訴えた「大館を変えたい」という市政の刷新と、「行動力と対話重視で臨む」姿勢が徐々に浸透し、経済界重鎮の支持表明や若手経営者らによる運動が、勢いを増したようです。実際、投票日直前には自民の県議会議員から「全くわからない」との声が漏れていました。
大館市出身ながら親の仕事の都合で高校は青森県。東京で暮らした後に祖父母がいる大館に帰郷し、カブトムシなどを飼育する会社を起業。昨年4月に25歳で市議選へ初出馬し、4千票を超える異例の大量得票で初当選。その半年後に当時の市長が辞職する見通しとなったことから、市議を辞して市長選への出馬を決意。そうした決断と実行力で挑んだ石田氏のご活躍、大いに期待したいと思います。
(写真・大館市長に初当選した石田健佑氏は27歳。NHKのニュースから)