最強の台風10号が、九州に接近しています。気象庁はきょう午後、鹿児島県に暴風と波浪の特別警報を発表。数十年に一度しかないような大規模な災害の発生が予想されており、「非常に危険な台風」だとして最大級の警戒を呼びかけています。身の安全を第一に、厳重に警戒してください。
(写真・動きが遅く非常に強い台風10号。NHK「ニュースウォッチ9」より)
台風は午後9時現在、屋久島の北西を時速約10㌔で北へ進んでおり、中心の気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50m、最大瞬間風速は70mで、中心から半径110㌔以内が風速25m以上の暴風域に。ただ、この台風は上空の高気圧に北上を阻まれて動きが鈍く、長時間にわたって影響が出る状況です。九州各地で線状降水帯が発生し、記録的な大雨も降っています。
さらに、台風から遠く離れた東海地方や東北の太平洋側にも暖かく湿った空気が流れ込み、断続的に大雨となっており、東海道新幹線が時々運転を休止したり、関東地方でのゲリラ豪雨、岩手県内に大雨洪水警報が発令されるなど、日本列島の広範囲に影響が出ています。