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旧沢内村

 岩手県西和賀町沢内は、医療費の無料化を全国に先駆けて実践した故深澤晟雄沢内村長が、過疎からの脱却を目指した地域。厳しい環境にありながらも、気象条件を活かしてイチゴやリンドウ、鉄砲ユリなどの栽培に取組み、私は今までに何度も勉強に訪問しています。

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 (写真・県道1号沿いには作付けされない水田が多数ありました。境沢橋付近で)

 しかし今回、久しぶりに訪ねると、県道沿いの基盤整備されている圃場でも、耕作されていない場所が多く見られました。中には「東北財務局森岡財務事務所が連絡先」になっている水田もあり、驚きました。管理を委託されて草刈りをしていた方に聞くと「高齢の方が法人に農地を譲渡したものの、法人も管理できなくなったようだ」とのこと。

 町役場沢内支所によれば「管内の圃場では麦や大豆、飼料作物などを栽培している」というものの、年々農地の所有者が営農できなくなり、管理できない圃場が増えている模様です。地域の特性を活かした農業でモデル地域として注目されていた同町でも、厳しい現実がありました。

 秋田県でも中山間地では基盤整備された圃場で、こうした状況が拡がっています。

by shouichiro_sato | 2024-06-14 22:22 | 産業振興 | Comments(0)  

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