結局、新たな事実が明らかになることはありませんでした。
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて開催された衆議院政治倫理審査会では、岸田文雄首相が出席して「国民の皆さま方から大きな疑念を招き、政治不信を引き起こしていることに、自民党総裁として心からお詫び申し上げる」と陳謝。しかし、肝心の裏金の始まりや使途については、予算委員会で述べていた自民党内での調査内容を繰り返すばかりで、実態解明は進みませんでした。何のための審査会、弁明だったのでしょうか・・・・?。
(写真・白々しい?答弁をする岸田自民党総裁。今夜のNHKニュースより) 現職の首相が出席するのは初めてとなる政治倫理審査会。出席者の顔ぶれや公開の是非を巡って与野党の調整が進まず、しびれを切らした岸田首相が自ら切り込んで開催が決まったものでした。審査の模様は全面公開され、テレビ中継も行われています。ただ、岸田首相は自ら説明責任を果たすと表明したものの、「党の調査では議員個人が受領した例や、政治活動以外への使用、違法な使途は把握されていない」などと述べ、裏金の実態に関する新たな証言はしませんでした。