きょうの秋田魁新報によると、秋田県沿岸の昨年のサケの漁獲量は81㌧にとどまり、記録が残る2000年以降で最小でした。県水産振興センター(男鹿市)の調べでは、1180㌧だった09年が最多で、昨年はピーク時の6.8%。県内では冬場の同時期に行われているハタハタ漁も記録的な不漁となっており、男鹿市やにかほ市などのサケとハタハタで生計を立てている漁師にとっては「ダブルパンチ」となっています。
(図表は秋田魁新報・地域面より転載)
サケの不漁は北海道や東北の他県も同じようで、国立研究開発法人・水産研究・教育機構(本部・神奈川県)によると、国内の沿岸漁獲数は昨年、1936万匹で平年の40%。特に本州の太平洋側の落ち込みが目立っているとか。同機構は太平洋側を中心に不漁の原因を調べており、日本海側の分析は進んでいません。昨年秋に訪問したサケの街・新潟県村上市でも不漁でした。
ところで、今月4日行われたにかほ市金浦の「掛魚まつり」では、例年は大きなタラを担ぐ行列が行われているのに、今年は担ぎ手が少ないとかで10本のタラが金浦神社に奉納されただけでした。冬の味覚であるタラの漁獲量はどうなのでしょうか。