自民党は11日、岸田文雄総裁の直属機関として「政治刷新本部」を新設して初会合を開きました。派閥の政治資金パーティー裏金問題を受け、政治の刷新をアピールするもののようですが、何をどう改革するのか、何を目指すのか良く分かりませんネ。先ずは政治資金収支報告書に記載されていない(安倍派では6億円?)お金の流れや内容を解明し、明らかにすることが必要だと思います。
本部を構成するメンバー38人を見ても、基本的には党の役職にある皆さんと派閥の領袖など、いつもの顔が並んでいます。実質的なとりまとめ役となる本部幹事長は岸田総理最側近の木原誠二・党幹事長代理。さらに裏金事件の核心である安倍派からは10人の議員が参加。そのうち9人はパーテー券の販売ノルマ超過分について還流を受けていた疑いがあるとか。
本部の顔触れに批判が出ていることについて岸田総理はきょう、「中堅若手の意見も反映させるという観点から、歴代の青年局長や女性局長経験者に加わってもらった。特定の人間を排除する論理は適切でない」と述べています。
政治刷新本部は月内に中間とりまとめに向けて意見集約を図ると報じられているものの、どこまで踏み込んだ改革ができるのか。失墜した自民党への信頼を回復できる内容になるのか、注目されます。