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災害医療

 秋田県医師会(小泉ひろみ会長)との意見交換会で、「災害医療」についての報告がありました。阪神淡路大震災や東日本大震災などの経験から、災害時の医療体制についてはDMATやJMATなど様々な仕組みが構築されてきましたが、災害対策の現場では行政や医師会などとの連携が十分に機能していないとのことです。

 今年7月の大雨災害で多くの市民が避難した秋田市の場合、77ヵ所の避難所に2114人が避難したものの、避難所の状況を把握して医療機関と結ぶ医療関係の対策本部が組織されませんでした。災害対応マニュアルなど、災害時の具体的な計画はあるものの、行政も医師会などの関係機関も対応が遅れたとのこと。

 ただし、実際には高齢者や障害をもっている方、ペットを飼っている方、屋外への移動が困難な方など、避難所で把握できない市民の方も多数いました。その上、診療所や病院、高齢者施設なども被災し、機能がマヒしていますので、医療のサービスを受けることができなかった人は多かったことでしょう。

 災害は前触れなくやってきます。災害の状況も多種多様であり、「マニュアルに沿って現場での訓練を重ねるなど、日頃からの備えが大切」であることを痛感した報告でした。

by shouichiro_sato | 2023-11-28 21:30 | 秋田県議会 | Comments(0)

 

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