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神宮寺・パート2

 9月15日は「老人の日」。今日から21日までは「老人週間」。国民の祝日である敬老の日は、法律が改正された平成15年から9月の第3月曜日になりました。しかし、連休を増やそうという社会のご都合主義と違って、地域の祭事や伝統を大切に守っている所も多くあります。秋田県内各地の「八幡神社」祭典は9月の15日。秋晴れの天気に恵まれて賑わっていることでしょう。

 特に、横手市増田と大仙市神宮寺は宵宮(14日夜)の花火大会が有名です。増田は2尺玉を含む大物が上がることで人気があります。神宮寺は大曲全国花火競技大会に参加している地元の2業者、「北日本花火興業」と「和火屋」が一年間の感謝をこめて光と音の競演。技術力の高さが魅力です。昨夜はどちらにしようか迷いましたが、羽後町花火愛好会の有志と一緒に、「秋田、これでいい会?」の会員が打ち上げる神宮寺に行ってきました。いうまでもなく、色・光・音・構成など全てにおいて、それは見事なものでした。正に、秋田が誇る「芸術産業」です。

 神宮寺の八幡神社では今日、180kgもの玉石と長さ8mの「のぼり旗」を背負う、「旗背負い」が行われます。そして明日からは、第28回「全県500歳野球大会」(主催・秋田魁新報社、大仙市)。今年は何と、162チーム、4000人を超す50歳以上のベテラン選手(往年の名選手達?)が参加し、旧神岡町と旧南外村の11会場で熱戦を展開します。今や日本一の野球大会になり、「少年野球発祥の地」にふさわしい賑わいです。

 そしてもう一つ。秋田民謡の「飴売り節」もここで誕生しました。「♪神宮寺新町日暮れに通たば、姉と妹が門立ちなさる~~」と、秋田美人をモチーフにした微笑ましい唄です。慶応元年(1865年)に即興で作られたという記録もあるようで、当時の情景が偲ばれます。もちろん、町内にある野球博物館や温泉、道の駅も賑わっていますし、まもなく「嶽ドーム(屋根付運動場)」もオープンしますから、さらに話題も多くなることでしょう。合併に参加したことで、神岡町の名前は消えていしまいましたが、大仙市にはこうした地域の特色を活かした町づくりの歴史を大事にして、今後も発展されることを希望します。

 羽後町西馬音内では16日が「御嶽神社」の宵宮。17日が本祭で、飾られた山車が町内を巡ります。これが終わって、いよいよ稲刈りが始まります。

by shouichiro_sato | 2006-09-15 13:30 | 今日の出来事 | Comments(0)  

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