救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送困難な事例」が増えています。総務省消防庁は搬送先が決まるまでに病院への紹介が4回以上あったケースを、全国の県庁所在地など52の消防機関の報告をまとめており、今月15日までの1週間は8161件。過去最高だった前の週より603件増え、4週連続で過去最多を更新しています。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いている影響で、全国的に医療現場が逼迫している状況です。
一方、救急隊員も過酷な勤務が続いているようです。昨年末に東京都昭島市で起きた救急車の横転事故は、救急隊員がほぼ休みなく17時間も連続して活動し、7件の救急出動に対応して消防署に戻る途中だったとか。車内のカメラには運転手と助手席の隊員も居眠りしている様子が写っていたとのこと。救急要請を受ける隊員も大変な状況になっています。
(写真・中央分離帯に衝突した救急車。ABSのニュース「Zero」より)