福島市の市道で19日午後、軽乗用車が歩道を歩いていた女性(42歳)をはねて死亡させた事故で、運転していた97歳の男性(無職)が逮捕されました。軽乗用車は街路樹を2本なぎ倒しながら歩道を数十m走行し、信号待ちをしていた車3台にも衝突、5人がけがをしています。現場検証ではブレーキ痕はなかったとか。
男性は一昨年の夏ごろ、75歳以上の高齢者に義務付けられている認知機能検査に問題はなく、運転免許証を更新していました。また数年前に妻を亡くし、一人暮らしだったと見られており、普段の移動には自動車が必要だったのでしょう。数か月前に軽自動車に買い替えたとも報じられています。
免許証の自主返納も奨められていますが、高齢になったことでどの時点で判断するべきか。私の住む地域では家族のアドバイスを受け入れて返納した高齢者が増えてきました。自らの晩節を汚さぬためにも、加齢とともに判断や動作のスピードが落ちていくことを自覚しなければなりませんね。